『古本を見ていて世間とは別の世界を見つける楽しみ』(191129)

 きょう晩ご飯の買い物に行ってブックオフに寄った。仕事の通勤もそうだけれど、日々の暮らしもストレスだらけなので、気晴らしを兼ねてつい寄ってしまうのだ。

 岩波文庫とか講談社学術文庫とか、ながめて、気になる作家や先生たちの欄を見ていて、そのうち『神さまとのおしゃべり』という本があって、手に取ってちらりと見た。

「人間は幸せにはなれない。なぜなら人間が幸せだからじゃ」

「ハハッ(それはある)」と笑った。




「人間はそもそも誰もが仏性を宿し、ただそれに気づいていないだけだから」といえる。(仏教の教えでは「山川草木悉皆成仏」)。

「幸せが幸せを探しても見つかるわけがない」(『神さまとのおしゃべり』)とページのその太字で書かれた一文の続きに書いてある。

 なるほど、これは、仏教的にいうと、すなわち、
「自分の内に幸せを見つけず、外に幸せを探しているから」といえる。

 そういえばメーテルリンクの『青い鳥』、チルチルとミチルは幸福の青い鳥を探して旅に出るけれど、けっきょく家に戻ってきて見つけることになるのだ。


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 さて今日の晩ご飯はきのう買ってきたさんま(半額)を塩焼きにし、あとどうしようかと歩いていたらカキフライ9個入りが半額になっていたので、「これだな」と手に取り。

 あとカレイの切り身も明日の晩用に半額のを買った。

 最近半額になるものがあって助かる。リンゴだって柿だって値段は以前の水準に戻ったといえる。これは一昔前にも経験したような値段の循環である。


人間は欲にまみれて幸せを

求めて明日の旅の支度か




 家に帰って本を見て、改めてこういう「本来の自分」に思いを寄せる機会を得ることは貴重でありがたい、この世知辛い日常のなかでは。

 



注:著者はさとうみつろう。サンマーク出版。別に推薦しているわけじゃない。神さまのことばのなかに考えさせられるものがあるけれど、その解説みたいなものは、わたしの仏教的なものとは色がちがう。ちなみにきょうは金曜だけれど古本(210円以下)が二割引きなので本は買ってきた。

 もちろん『青い鳥』の幸福は本当の幸せのことで、『神さまとのおしゃべり』でいっている「幸せ」は本の別の個所で「完ぺきな幸せ」といっているので、青い鳥(幸福の象徴)と同じでもいいだろうと。


 なお調べると『(幸福の)青い鳥』の作品の主題は「死と生命の意味」ということになっている。


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